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EXHIBITION

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- Gallery Saoh & Tomos-
高畑 早苗 展
TAKAHATA Sanae
2008.11.5(水)-15(土) 会期中無休
11:00-19:00 (最終日17:00
呪文 The Spell
“あなたはわたしのかけらを持っている。わたしはあなたのかけらを持っている。”というコンセプトで、世界各地に住む友人達を訪ね、長期に渡るインタビューをしながら友人達を描くことで無限に自分を表現しようとした自画像シリーズ「Intimate Reflections 1991-1995 生まれ出た自画像たち」を制作してから10年以上の歳月が経つ。それを、佐賀町エキジビット・スペース(東京1995年)と法然院(京都1996年)で発表した後、私は“死と誕生”のような時間を過ごした。

再び生まれ出たあとに私が着地した場所には、世界各地から日本に来た外国人の子供達がいた。今回、発表する「Intimate Reflections 2006―2008: The Spell and The Butterflies 蝶蝶と呪文」は、アートワークショップを通して数年前から関わっている少女達を描いたシリーズである。

少女達はそれぞれに“自分だけのお話”を持っていて、その中では現実と空想が入り混じり、可愛いものと怖いものが混在している。ひらひらと蝶蝶のように私の周りに集まってきては時がくると他の土地に移って行く、素早い速度で変化していく子供たちの宝のような一時期に私が関わっている悦びを、私は描いた。

クラスに居る子供たちはどの子供もいとおしい。でも、なぜか私は特定の少女たちを選んで描いた。はじめ、それが何を意味するのかわからなかったけれど、描いているうちに、この子は私に似ている、この子は妹に似ている、この子は姪に似ている、この子は母に似ている、そして私は妹にも母にも姪にも似ている、そうだ、これは再び生まれ出た私の2008年自画像シリーズなのだとわかった。
少女達は私のかけらを持っている。そして私は彼女達のかけらを持っている。 
「I have a piece of you. You have a piece of me」           2008年8月 高畑早苗

高畑早苗ホームページ   http:// www.sanaetakahata.jp

喋喋と呪文 #1
The spell and The Butterflies
喋喋と呪文 #2
The spell and The Butterflies
喋喋と呪文 #13
The spell and The Butterflies
喋喋と呪文 #10
The spell and The Butterflies
WEAR ME
無意識の鎧、意識の兜 #24, #25
Sculpture

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