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Astrograph
岡田将 Susumu Okada
金田剛 Tsuyoshi Kaneda
杉山有希子 Yukiko Sugiyama
  
  
2021.7.19(月) ~ 30(金)  ※日曜のみ休み

11:00~18:00(最終日17:00まで)

 




ASTROGRAPH EXHIBITION
 
岡田将、金田剛、杉山有希子による宇宙をテーマとした写真展。
3人の作品から見える宇宙と、3人の連携から生まれたそれぞれの新作を展示します。
 
Astrograph2021
 
Astrograph展に寄せて
 
 本展は、宇宙をテーマにした3人の新進気鋭の作家による展覧会である。といっても、天体写真の展覧会ではない。むしろ、彼らのイマジネーションはそろって宇宙に向いているにもかかわらず、誰もそのレンズを天空には向けていないのだ。岡田将の2つのシリーズは見立てによって、金田剛は架空の天文学者を通して、杉山有希子は宇宙開発の歴史をドキュメンタリーの手法で、各々が宇宙というテーマと向きあってきた。
 各出品者は、それぞれ岡田がキヤノン写真新世紀2018優秀賞、金田が同2020優秀賞、杉山がドイツの国際的なコンペティション The Independent Photographer の2020ファイナリストなどを受賞し、評価を得てきたものである。本展はそれらをひとつの展覧会として再構成したものだが、それだけなのだろうか。
 ブラックホールでさえ、一昨年にぼんやりとしたオレンジ色の円環としてはじめて写真に捉えられたばかりである。科学の叡智すらようやく歯が立つかどうかの半径150億光年とも推定される天球に、人間がいまもっとも肉薄している叡智は、とりもなおさずイマジネーションであるはずだ。
 ものを拡大して見るとき、わたしたちはたとえばルーペをつかう。けれども、そこには遠からぬ限度がある。星々をみるときはどうか。天体望遠鏡は、一枚のレンズでは得られないきわめて高い拡大倍率を得るために、複数のレンズを組み合わせてそれを実現している。
そのイマジネーション(想像力)をイメージ(画像)に変換するにあたって、かれら「3枚構成のレンズ」は複雑に組み合わされ、倍率をあげているとはいえないだろうか。
 あたかもヨーゼフ・シュトラウスがワルツ「天体の音楽」(1868年)で宇宙の調和と音楽の調和の合一を示してみせたように、ここにある3人の作品が、一本の天体望遠鏡として宇宙とイマジネーションの調和を現出させていると感じるのは、わたしだけではないはずである。
打林俊(写真史家・写真評論家)
 
Astrograph 2021
 
Astrograph 2021
 
Astrograph 2021
 
Astrograph 2021 SUGIYAMA
 
Astrograph 2021 OKADA
 
Astrograph 2021

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